山本住職のシルクロード体験記
第1回
新疆ウイグル自治区 「烏魯木斉(ウルムチ)市」(序)
(2005年6月3日)

  まず最初に、お詫びから。
だれに、と申しますと、新疆(しんきょう)ウイグルのみなさんに対してです。

  ウルムチ(烏魯木斉)は、北京空港からボーイング767型機で3時間半の距離。中国全土の地図で見ますと、北西端の内陸。ウルムチが自治区の区都であるのは知っておりましたが、せいぜい無舗装の路面にロバと荷車が民衆の生活レベル。そこに昔からの東西貿易で砂埃をあげながら行き来するトラックが通る光景、いわゆるNHKシルクロードで知った先入観を、そのまま持参した次第でした。

  ところが、この町は街でした! そびえ立つ鉄筋高層ビル、近代的な交通手段、公共施設、携帯電話利用者など、まさに時に取り残されていたのは私でした。

  この新疆ウイグル自治区は、古くから東トルキスタンとしても知られており、石油や鉱物に恵まれた土地です。おおむねイスラム教徒のウイグル民族と回族が住んでいるのでウイグル自治区とされています。中国大半民族の漢民族から比べると少数民族。しかし、ご当地では漢民族が少数派。なにせ、北京語も英語もあまり通じない!ここはウイグル語を使う土地です。

  ウルムチ市の人口は約150万人。ウイグル、カザフ、キルギス、タタールなどの民族が共存しています。この度は、6月初旬に訪ねましたが、旅行者に気候の「良い」時期は4月から5月とのこと。逆に、7月〜8月の日中は40度近い猛暑が連日続くそうです。冬となりますと、12月から2月までは、−20度にまで冷え込む地帯です。




トップ

1 2 3


Copyright 2005, MYOUENJI.WS