甘粛省敦煌(トンコウ)DUNHUANG
莫高窟 Mogao Caves
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第428窟
今回案内された石窟の中で唯一大人数で回れる窟。 |
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この石窟は、第428号窟です。かなり広いことがお解りいただけると思います。
造営は北周(557−580年まで)。
この石窟の造営に当たり、寄進者を募って作っております。1280名が寄進したことが判明しております。この窟の千仏は描かれているのではなく、ひとつひとつ貼り付けてあります。
内容が、二つの本生(ジャータカ物語)が描かれております。その表現技法は、連環画式でサッタ太子本生とスターナ太子本生が描かれております。
捨身飼虎説法図、虎が食べているところ、舎利を持って帰り、舎利塔を建てた図などが見られます。この本生場面は第254窟にも素晴らしい壁画が存在します。
現在言えば、敦煌の市長(と同格な人)がこの石窟を作ったようなことです。また、五代に渡り(120年以上)支配した豪族によりこの寄進窟を維持した歴史があります。
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第428窟(南壁)
目鼻筋が白く強調されている西域の凹凸法(インドの影響) |
画について細かいことですが、龍、飛天、天女が描かれております。飛天や天女は、1600年前に描かれたものも見つかっておりますが、描かれている顔立ちが違います。
法隆寺の天女の姿ではありません。
目鼻筋が白く強調されている西域の凹凸法(インドの影響)が濃く、また、インドの踊りのような激しい動きで表されております
時代の移り変わりで、飛天の姿も変化します。この窟の姿は、西暦557年−580年頃の作と推定されております。天女の色彩がたいへん綺麗です。
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次回をお楽しみに! |
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