山本住職のシルクロード体験記
第2章 (第3部)
新疆ウイグル自治区 吐魯番(トルファン)」(7)
(現地 2005年6月4日)
交河故城 Jiaohe その1




「シルクロード」天山北路の烏魯木斉(ウルムチ)から天山の東南側へ
抜けると新疆ウイグル自治区、吐魯番(トルファン)
Turpan
交河故城 Jiaohe

  紀元前2世紀にすでにこの地に居住者がおり、それから14世紀に戦争で破壊されるまで、トルファンの政治の拠点となった歴史的重要な遺跡です。国連文化遺産登録もされておりますこの遺跡は、南北1650m、最も幅広い東西で300mの柳葉形の高さ30mの高台にあり、その立地条件と極端な乾燥地であることが、今日までその面影が残っております理由です。現在見られる大半は唐の時代の建物とのことです。
  殆どの建物や石畳の道路まで、その現場の土を削りあるいは掘って造られております。建築面積は38万平米もあります。南北に通る幹線道がこの町を東西に分けており、中央の東地区が行政地区が置かれていました。また北部には、林のように規則正しい101のパゴダ(仏塔)跡と大小の寺院跡を見ることができ、また何列もの住居跡が最盛期の賑わいを伝えています。大寺院に関しては、総面積5000平米もの大規模でした。町の西地区には多くの作業場が置かれていました。
  中国で最も暑いトルファン地域だけあって、入り口から1.6キロ奥の寺院まで歩きますと、日干しレンガが作られる気持ちがわかるような気がします。湿度がないので、暑いといってもカラっとしています。現地は北京時間の15:30でしたが、太陽はまだ高いです。
柳葉の形
左が北。登り口は合流点近く。
30mの高台
ここが最南端
案内板のUNESCOマーク
世界文化遺産保存対象です
上りはじめに「交河故城」の看板。

この辺はペットボトルの水を片手に
余裕たっぷり。
ラクダが好むトゲトゲ草。
これくらいしか見あたらない。
真っ赤な花が咲いている。
今にも崩れそうな状態なので、
当時の様子を想像すら
できません。
ここが故城中央の政治を行った
ところ。石畳を歩いてくると、
この高さ(屋根の高さ)になる。
ここから彫り下げて部屋が
造られている。
階段を下りて、部屋の奥から
先ほどいた方向を見ているところ。
かなり大きな部屋です。
現地ガイドの謝さんから
故城の歴史を学んだ。
ここはまさに経典に縁の深い
地である。
脇部屋には井戸が設置してあります 北地区の方向を見ている風景
上の大きい建物が大寺院。右奥が小寺院。
足元の高さが本来の地面。
見える建物が全て掘って造られている、大変な大都市です。




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