山本住職のシルクロード体験記
第3章(五日目・六日目)
甘粛省(旧沙州) 「敦煌(トンコウ)Dunhuang」(序)
(現地2005年6月6日)
第1部 2005−07−29 (1、2) トルファンからトンコウへ
第2部 2005−07−31 (3、4) 現在のトンコウ
第3部 2005−08−05 (5) 敦煌散策 陽関
第4部 2005−08−07 (6、7) 敦煌散策 河倉城、漢長城
第5部 2005−08−13 (8) 敦煌散策 玉門関
第6部 2005−08−22 (9) 敦煌散策 西千仏洞
敦煌莫高窟 2005−09−03 莫高窟
第7部 2005−10−11 (10) 敦煌散策 市内
第8部 2005−10−20 (11, 12, 13) 敦煌散策 市外 鳴沙山・月牙泉 (最終)
まずは予備知識から。 元 沙州、現在の甘粛省のオアシス町。一番の印象は「砂」。一面が砂。ウルムチやトルファンは小石に土の「砂漠」に対してここは文字通り「砂漠」。それも綺麗な細かい砂。 「ちりも積もれば山となる」は見事な諺。その山となった敦煌周囲の山々は、風のためにその風貌が毎日変わる。それは、以前アラスカでオーロラを見たときのような柔らかで棚引く風紋は、何時間見ていても飽きません。さすがに自然に魅了されるとはこのようなことでしょう。 この地も、公用時間は北京時間です。しかし、北京から真西へ1000kmに位置しているので、やはり現地の時差はあります。 この度は、列車で敦煌入りする企画ですので、トルファン駅から10時間半かけて、午前8:40に敦煌駅へ着きました。実は「敦煌駅」は「柳園駅」なのです。その理由は、敦煌の最寄りの駅は、この130km離れた柳園だからで、知名度が高い敦煌駅と改名されています。一口で130kmと言いますが、一直線の砂漠道に、ところどころ「オアシス」があるだけです。人が住めるほどのものはほんのわずか。ポツンポツンと緑の草木が点在している風景です。 駅近くの食堂で朝食を取り、出発しますが、やはり摂取したものは出ますので、途中その一つの無人オアシスで、青空トイレ停車をしました。さすがに、女性群は用をたす人はいませんでした。後になって考えると、肥やしと水分を与えるからオアシスがあるのか、はたまた、人の手を借りなくとも、自生して行けたのかは分からなくなる。まあ、「共存」ということで、お互いにいのちの支え合いをしていると言うことにしましょう。 では、そろそろ列車での4日目の朝を迎えましょう。 この列車はウルムチからトルファン経由敦煌行きで、人気のない山中を通る一本線です。途中、山越えをしているときに高度が高いせいか、朝06:20ごろに「朝日が昇る」放送(だと思う)があり、寝ぼけ眼を擦りながら、日の出を見ました。 辺り一面、ただの山。所々道路工事をしているような場所も見ましたが、それ以外は人気のない殺風景な山でした。 |
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