山本住職のシルクロード体験記
第2章 (第4部)
新疆ウイグル自治区 吐魯番(トルファン)」(11)
(現地 2005年6月5日)
阿斯塔那(ASTANA)古墳




「シルクロード」天山北路の烏魯木斉(ウルムチ)から天山の東南側へ
抜けると新疆ウイグル自治区、吐魯番(トルファン)
Turpan
阿斯塔那(アスターナ)古墳


  西暦200年〜800年までの600年間、地域の公共墓地として使われましたこの墓所は、阿斯塔那(アスターナ)古墳として知られ、高昌故城より北へ車で4キロ(10分)ほどのところに位置します。約600の墓があり、高貴な方の墳墓は、地下に幾部屋もある大きく広い造りとなっております。

  1959年以降、既に400もの墳墓が発掘・調査研究され、貴重な織物、絹絵、文書、壁画などが見つかっています。摩尼教、仏教、キリスト教、ゾロアスター教、儒教、道教、諸宗教などへの信仰をもっていたことが明らかになっている。

  古墳の室内部では撮影禁止です。

  特に珍しい埋葬なのは、ご夫婦が埋葬されている例です。気候の関係で保存状態が良いミイラが対のガラスケースに安置されており、ごく近くで観察できます。壁画や装飾の細部にわたり学習されたい方は、比較的強力な懐中電灯を持参することをお勧めいたします。

  調査研究され、出土した埋葬品には、後世に言い伝える文書や例え話の図画があり、当時の文化の厚みを現代に伝えています。



  人々の歴史、文化、思想などを知る上で、大変重要な発見がなされています。
アスタナ古墳の入場門 中庭は公園風
中央に伝説にある像
奥には見晴台
近代と古代の不釣合が
またおもしろい
広い敷地に600の墓 あまり深くない埋葬は土盛
になっている
土と小石砂漠の延長なので
砂質とは違い、ある程度の強度は
ある
表面からは分からないように
大きな地中埋葬室墓地が造られた

しかし、地下施設の構造を良く理解
した者の盗掘の跡を見ることが
できる
唐の時代の墓所

ここから742年に書かれた
文書などが出土
このような大きな地下墳墓を
いくつか見ることができる。

ここは地下5.5mに埋葬室
がある。
紫禁城でも見られる階段中央に
「龍の浮き彫り」がある見晴台
これが半人・半蛇の伝説の像

はさみと定規を持っている
周りに十二支がいる

キレイには見えますが、
本来の墓地と「飾り物施設」が
どうしても、不釣合で意味が理解
できない

以上で、第2章 第4部 「高昌故城とアスターナ古墳」を終わりとします。
玄奘三蔵 縁の高昌故城。 次回は トルファン王の寺院「ベゼクリク千仏洞」へご案内いたします。




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